ここ数年で、海外から仙台に移住して来られる方が増えてきています。
海外生活から日本(仙台)に戻って来られた日本人の方や、
母国から日本に移って来られた外国人の方、
みなさんの周りで、上記のような方がいらっしゃったら、
ぜひこの記事をシェアしてください。
今回の記事は主に
・海外から仙台に移住して来られた方
で
・小学生〜中学生くらいのお子さん(帰国子女)を持つ保護者の方
のお悩みや不安の解消に役立てる情報をお届けいたします。
※もちろん、それ以外の方もぜひ参考にご覧ください。
目次
帰国子女の子どもを持つ保護者の悩み・不安
海外から日本に来て(戻って)生活をはじめると、
色々と文化や習慣の違いに戸惑うことも多いと思います。
お子さんを持つ保護者の方にとっては、自分のことはもちろん、
お子さんが日本での生活に馴染めるだろうか・・・という不安が
とても大きいのではないでしょうか。
特に、お子さんの学校生活に関して
・日本の学校に馴染めるだろうか?
・学校で友達はできるだろうか?
・帰国子女・外国子女に対する学校側の理解やケアは大丈夫か?
・日本語での授業や、日本の学校のカリキュラムについていけるだろうか?
また、日本を離れていた期間が長かったり、
パートナーが外国人であったりする場合には、
・保護者自身が宿題などの家庭学習をきちんとサポートできるか
・保護者同士のコミュニケーションがうまく取れるだろうか
といった悩みや不安を持つ方は多いようです。
そこで今回は、
仙台市の小学校・中学校の中でも、
帰国子女や外国子女の受け入れ経験が多く、積極的な姿勢をとっている学校のご紹介と、
仙台市が行なっているサポート制度についてお伝えいたします。
これから仙台での生活をはじめるご家族が、少しでも安心でき、
楽しい新生活をスタートしていただけますと幸いです。
仙台で帰国子女・外国子女の多い【小学校】
まずは、帰国子女・外国子女の受け入れ経験の多い小学校についてご紹介します。
今回紹介する2校は、仙台市が2012年に作成したレポートでも取り上げられるほど、
仙台市内でも帰国子女や外国子女の在籍が多い学校です。
参考:仙台市における多文化子育て環境調査報告書2011|財団法人仙台国際交流協会(SIRA)(2012)
https://int.sentia-sendai.jp/upload/publication/76/tabunka_kosodate.pdf
【公立】国見小学校
生徒数 624名
WEBサイトhttps://www.sendai-c.ed.jp/~kunimida/
※掲載情報は2019年5月30日時点のもの
東北大学関係者のお子さんが多く通う国見小学校は、仙台市内でも最も多く帰国子女や外国子女を受け入れている学校のひとつです。
学校に設置された国際教室では、帰国子女・外国子女のための日本語支援や教科学習のサポートが行われています。
また、学校からの連絡事項や、行事案内、弁当などの準備物の連絡などを英語で対応するなどして、保護者へのフォローも充実しています。
【公立】茂庭台小学校
生徒数 281名
WEBサイトhttps://www.sendai-c.ed.jp/~moniwa/moniwablog2015/index.html
※掲載情報は2019年5月30日時点のもの
太白区の茂庭台小学校も、国際学級を設けるなど、受け入れ態勢が充実した小学校です。
国際学級担当の教諭が、学習に関するサポートを行なったり、保護者へのフォローを行ったりと、
専任担当者がいることで安心して学校生活を送ることができます。
仙台で帰国子女・外国子女の多い【中学校】
仙台市内の中学校では、「帰国子女の転入・編入制度を設ける」「留学プログラムを充実させている」など、帰国子女・外国子女や留学生に積極的な学校がいくつかあります。
東北学院中学校
生徒数 519名
WEBサイトhttps://www.jhs.tohoku-gakuin.ac.jp/
※掲載情報は2019年5月30日時点のもの
東北学院中学校では、帰国子女など海外から転入・編入する生徒のために
海外帰国生編入試験を実施しています。
試験の実施も年6回行われていて、4月や9月といった日本で一般的な異動時期以外にも対応可能なのがありがたいですね。
宮城学院中学校
生徒数 159名
WEBサイトhttps://www.miyagi-gakuin.ac.jp/juniorhighschool/index.html
※掲載情報は2019年5月30日時点のもの
ミッション系の女子校である宮城学院中学校は、英語教育や海外との交流機会が充実しています。
英語入試を実施していたり、海外への短期留学・研修旅行といったプログラムが用意されているのが特徴的でしょう。
また、系列の宮城学院高等学校は帰国子女のための「帰国生募集」を実施しており、
学校全体として、海外から来た生徒や多文化の受け入れに積極的な姿勢が見て取れます。
仙台白百合学園
生徒数 195名
WEBサイトhttps://sh.sendaishirayuri.net/junior/
※掲載情報は2019年5月30日時点のもの
こちらもミッション系の女子校で、仙台市の中でも英語教育が有名な仙台白百合学園中学校。
外国人講師が常駐していたり、留学生の受け入れを積極的に行なっていたりと、
国際的な教育に力を入れています。
充実した英語教育の成果か、大学の外国語学部など英語を生かした進路に進む卒業生が多いのも特徴です。
秀光中等教育学校
生徒数 116名
WEBサイトhttps://sh.sendaishirayuri.net/junior/
※掲載情報は2019年5月30日時点のもの
学校法人仙台育英学園が運営する秀光中等教育学校も、英語教育に力を入れていて、
海外研修や留学といったプログラムが充実しています。
科学や音楽といった、専門性の高い分野のカリキュラムも非常に充実しているため、
将来その分野で世界を目指す子にとっては貴重な学校かもしれません。
Tohoku International School
生徒数 (非公開)
WEBサイト https://www.tisweb.net/
※掲載情報は2019年5月30日時点のもの
帰国子女のお子さまを持つ方は、インターナショナルスクールも選択肢に入れられているかもしれませんね。
仙台市泉区にある東北インターナショナルスクール(TIS)は、多くの外国子女や帰国子女が通っています。
毎年、生徒さんによる英語ミュージカルが有名で、とても豊かな教育プログラムが実施されていることが伺えます。
仙台市が実施する帰国子女・外国子女のための支援制度
ここまで学校単位での取り組みを見てきましたが、
仙台市も行政として帰国子女や外国子女のための支援を実施しています。
ここでは、現在仙台市が実施している制度を2つご紹介いたします。
仙台市が実施する帰国子女・外国子女の仮入学(体験入学)制度
仙台市の公立小学校・中学校では、帰国子女・外国子女むけに体験入学制度を実施しています。
日本に移住する前の、一時帰国・一時来日した際に利用できるので、積極的に活用してみてください。
▼体験入学制度について、詳しくはこちら
https://www.city.sendai.jp/shogakuchose/kurashi/manabu/kyoiku/inkai/kakushu/shinse/hogosha.html
外国につながる子どもサポートせんだい 相談デスク
こちらは2017年度から始まった支援事業です。
・親の事情で外国から来日した子ども
・日本で生まれ育ったが、両親またはどちらかの親が外国籍の子ども
・日本国籍を含む重国籍をもつ子ども
・保護者の国際結婚等により、家庭内言語が日本語以外の子ども
を「外国につながる子ども」として、帰国子女・海外子女が日本で生活するためのサポートを行っています。
子どもに対する学習支援やケアはもちろん、
その保護者の方や、帰国子女・外国子女の生徒を持つ先生へのアドバイスも実施しています。
入学手続きや、入学後の学校生活、学習・進路のことなど幅広い悩みをサポートしてもらえますので、
困った時は相談してみてください。
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電話:022-268-6260(SenTIA事務所内 平日 午前9:00~午後5:30)
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電話:022-265-2471(仙台国際センター 交流コーナー内)
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運営:公益財団法人 仙台観光国際協会 国際化事業部
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協力:仙台市教育委員会
ここ数年で外国から仙台に移住される方がとても増えています。
この記事が、これから仙台で生活をはじめるお子さん・保護者のみなさまのお役に立てられば幸いです。
素敵なところがたくさんある仙台で、ぜひ楽しく過ごしてくださいね!