スクールではKids and Parents 2(3〜4歳:英語学習約1年)の生徒さんから、順次フォニックスの学習を始めています。
それまでは、絵を見て、講師が読み上げた単語を音で覚えていく学習が中心ですが、
フォニックスを学習し始めてからは、単語の綴り、使われている文字(アルファベット)を見て、読む学習に進んでいきます。
フォニックス学習での苦労
幼稚園の間にスクールで2年間学習した後、小学生のクラス(Let’s Go)に進んだ生徒さんの発音の良さに驚かされることがあります。
ここに到達するまでに一番苦労するのが母音です。
Kidsクラスでフォニックスを学習し始めると、母音(a, e, i, o, u)の音で苦労する子が多いようです。
子音については、まず間違えなく保護者の方がお家で教えることができます。
子どもたちもフォニックスソングを何回か繰り返し聴き、ご両親と練習するとほとんどの子ども達がすぐに覚えることができます。
しかし、英語の母音は、残念ながら日本語の母音と異なるので、日本人がとても苦手とする音なのです。
(けど、繰り返し練習すれば身につきます!)
それもあって、子音に比べるとなれるのに時間がかかるようです。
スペリングは英語を始める年齢で差がつきやすい
小学生から英語を始める生徒さんは、幼稚園から英語を習っていた子たちに比べると、母音の聞き分けによるスペリングに苦戦してしまいます。
小学生のクラスでは、音を聞き取ってそれを綴る(スペリング)の練習を行います。
早い段階で、フォニックスを身につけている生徒さんは、長母音(A)の音をしっかりと聞き取って書くことができます。
この様に、late, name, tape, make, same を音の聞き取りだけで正しく書くことができます。
フォニックスがわからない状態で、スクールに入会した生徒さんは最初、このように綴ってしまいます。
長母音Aの音が「ei」となってしまっています。nとmの聞き分けにも苦戦しているようです。
単語の最後に来る子音、”d” “m” “t”を”do” “mu” “to”と書いてしまうこともあります。
特に小学校でローマ字を学習してしまうと、この傾向は顕著になります。
フォニックスを身につけられないと…
フォニックスを知らないまま中学生になると、libraryを「リブラリイ」、friendを「フリエンド」とカタカナ語、ローマ字読みで綴りを覚えていくことになります。
過去の英語学習を経験された方であれば記憶にある方もいるのではないでしょうか?
この学習方法では、「英語を使いこなせるようになるか?」と不安になります。
正しい綴りを覚えるのにとても苦労してしまいますし、間違えも多くなります。
発音も中学生特有のローマ字発音となってしまう傾向が高いです。
フォニックスを開始するタイミング
大学受験以降の将来を考えると、英語は実践で使えないと学習する意味があまりありませんので、正しい綴り、発音を身につけられるようレッスンを構成していっています。
(大学受験でも2020年からスピーキングが始まります。発音の重要性は高まっていくでしょう。)
フォニックスについては小学校入学前(遅くともローマ字を学習する1年前)から始めるのがベストです。
ローマ字は歴史を見ると、「外国人が日本語を読むため」に開発されたものとわかります。
「日本人が英語を学ぶため」のものではないので、英語の音とは関係がありません。
個人的には、人の名前、固有名詞(土地、駅名)、キーボードのローマ字入力など以外は必要がないと思います。
英語のノートに「学校のローマ字の宿題」を書いている子がいたので見せてもらうと、
今日は給食を食べました。 Kyou wa kyuushoku wo tabemasita.
と、手書きで、なんども練習していたようです。
こういった練習はキーボードによるタイピングをおぼえる時でいいはずです。
タイピング以外には将来必要がないスキルと言えます。
フォニックス学習は小学生から始めても遅くはありませんが、正しい音を身につけるまでに3〜4倍は労力を費やすことになります。
スクールに通えない場合も日頃からフォニックスの練習動画や、フォニックスソングなどで日頃から耳を慣らしておくと良いでしょう。
動画で母音の音に慣れましょう!
以前作成した動画をご紹介しますので、ぜひお家で練習してください。
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