2020年度の【教育改革】により小学校で英語が『正式な教科』になりました。
また、この改革での一番大きな変化は中学・高校での英語の授業がオールイングリッシュ化となったことです!
(中学は2021年度、高校は2022年度から)
この背景には、今までの授業で“使える英語”が身につかなかったという反省があります。
これを見直し、きちんと英語でコミュニケーションが取れる人材を育成するために、教育方法を大きく変えようというのが今回の改革の目的です。
オールイングリッシュの授業では、先生の説明や質問はもちろん、最初のあいさつまで全て英語で行われます。
“使える英語”を身につけることを目的に実施される改革ですが、オールイングリッシュは英語身につける上でどんなメリット、またはデメリットがあるのでしょうか?
目次
オールイングリッシュのメリット
1) 接する英語の絶対量が増える
オールイングリッシュによる授業で、一番のメリットといえば「英語と接する量が増える」ということでしょう。これまでの授業では、英語の授業(1コマ50分)のうち、多くの学校で半分以上の時間は日本語が話されていました。授業がオールイングリッシュで実施されれば、中学・高校の6年間で英語に接する時間はこれまでより大幅に長くなりそうです。
2)英語を話そうとする雰囲気が作れる
また、教室全体が「英語で話そうとする雰囲気になる」こともオールイングリッシュのメリットです。特に、中学生のような思春期には、ネイティブの発音を真似て声に出すのが恥ずかしいために、帰国子女でもクラス内では「日本のカタカナ英語発音」を使うという話まであります。日本人が持っている“英語を使う気恥ずかしさ”は、せっかく勉強した英語を使えなくしてしまう、非常にもったいない癖です。
3) 英語で考える癖がつく
4) 実践的なトレーニングになる
実際に、将来英語での会議に出席したり、外国人とコミュニケーションをとるような場合、聞こえてきた英語を全て日本語に変換してから考える/話すのでは、円滑なコミュニケーションはとれません。使える英語を身につけるためには、英語を“英語のまま”理解する癖をつけることが大切です。
そのトレーニングに、オールイングリッシュで説明を英語で理解し、質問に英語で答えるというのは効果的でしょう。オールイングリッシュでの授業は、非常に実践的なトレーニングの場であるといえます。
オールイングリッシュでのデメリット
1) 教師の指導力の問題
オールイングリッシュによる授業の実施で、今最も不安視されているのが「教師の指導力」に関する問題です。
学習指導要領を定める文部科学省によると、中学校や高校の英語教師には英検準1級以上・TOEFL iBT 80点以上の英語力を求めていますが、実際はこの基準に満たない英語教師も多いのが現状です。
私たちのスクールがある宮城県では、関東に比較するとこういった検定のスコアが低い教師が多い傾向にあります。
私たちの経験上「英語で授業を行い、英語力が次第についてくる生徒の疑問に答える」には、英検準1級でも全く不十分に感じますが、準1級を取得していない英語教師も残念ながら多数いるようです。
2) 生徒が授業についてこれない可能性
オールイングリッシュの授業では、文法や単語の意味といった教師による解説部分も、全て英語で行われます。
そのため、英語が苦手な生徒や英語の勉強が遅れている生徒は、授業についてこられない可能性があります。
授業の進め方によっては、英語が得意な生徒と苦手な生徒とで、今まで以上に理解度に格差が生まれてしまう可能性があります。
英語は大学受験や就職でも非常に重要な科目(採用率、配点率を考えても一番重要な科目です)のため、授業についていけないことから学習を諦めてしまったり、苦手意識を持ってしまったりすると、非常にもったいないと言わざるをえません。
現状は、学外で幼稚園や小学生から英語学習を継続していた子と、学校で初めて英語学習を始めた子の間で大きな差ができてしまっている状況です。
授業がオールイングリッシュになってからの現状
「きちんと英語でコミュニケーションが取れる人材を育成するために、教育方法を大きく変えようというのが今回の改革の目的」
だったのですが、生徒様や保護者様に聞く限りでは学校によりまちまちのようです。
意欲がある先生はオールイングリッシュでの授業を実施し、そうでない先生は今まで通りの授業とあまり変わらない内容と聞いています。(ここでも子どもたちの間で差がついてしまうことになりますね…)
英語が得意な子にとっては、この改革はチャンス!
教科における英語の重要性が、今まで以上に増した感のある、2020年度の教育改革。これは、英語が得意な子にとっては大きなチャンスでもあります!
小中高で学ぶ英語の授業内容は、私たち親世代が学習していた内容と比較して「確実に量が増え、難しく」なっています。
英語が得意な子ほど周りと差をつけやすい科目になってきているのです。
幼少期や小学校からオールイングリッシュ環境に慣れ、“英語を英語のまま聞き取る”スキルや “英語で考えて、表現するトレーニング”を積んでいれば、中学・高校での新しい形式の授業にも問題なくついていくことができるでしょう。
一般的にもよく言われるように、言語は幼少期の方が吸収が早いとされています。
特に発音やリスニングといった「音」に関する能力は、大人になってから学習するよりも、子どもの頃に親しんだ方が伸びるとされています。
イノセンスプラスでも、未就学児や小学生向けのレッスンでは、早い段階で“フォニックス”と呼ばれるトレーニングを行い、正しい発音を身につけ、まずは本が読めるようになることを目指しています。
早いうちに英語の素養を身につけておくことは、受験や就職活動といった「選考」の場だけでなく、長い学生生活時代も豊かなものにしてくれます。
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このようにオンライン学習にもメリット・デメリットがありますのでお子様に合わせて検討しましょう!
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