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仙台で子どもをバイリンガルに育てる:注意点

はじめに

Innocence Plus代表のLauraです。今日はSNSでよく見る「子供をバイリンガルにするにはこれをやろう」というポストをいくつか見た中で、私とInnocence Plusの考えをまとめたいと思います。

「子供をバイリンガルにしたい」

この思いから早期英語教育や留学を検討する親御さんは多いものです。

ひと口に「バイリンガル」といってもいろいろなパターンがあります。目標とするバイリンガルの状態の定義が曖昧なまま学習を進めると悩むことも増えてしまいます。

バイリンガルの多様性

「バイリンガル」と一口に言っても、実は複数のパターンが存在します:

母国語をL1、英語をL2とすると、

  1. 母国語(L1)と英語語(L2)が対等型:両言語を読み書き会話、同じくらいのレベルで使用できる
  2. L2が特定の用途に限定:日常会話のみ、読解のみ、またはいくつかの組み合わせ
  3. L2は特定のスキルに特化:例えば、「英語論文はスラスラ読める」けど、小説などは読めない、など

このうちどのレベルを目指していくのか?を意識しながら学習の計画を立てる必要があります。

Innocence Plusでは長期的には1、通常の通学期間では2の「L2の読み書き会話+英語表現のロジックになれること」を目指しています。

おうち英語どこまで追求する?

子供の英語教育に力を入れているご家庭で、「おうち英語」に関するSNSの投稿をたびたび目にします。

Innocence Plusでは絶対にお勧めしない学習方法がよく見られますので、ご紹介します

❌日本語の会話に英単語や英語表現を混ぜる

「早く手をwashしてね!」「Study しないとね!」

嘘のようですが、こういった学習方法を子どもの英語教育としてオススメしている英語学習インフルエンサーの方が複数います。

L1が完全に身についた状態で、単語を覚える学習方法としては一定の効果があるかもしれませんが、L1能力を獲得中の子供には絶対にお勧めしません。

❌英語学習時間の割合が高すぎる

Innocence PlusではKids、小学生には、1日5〜10分の英語学習時間を取ることをお勧めしています。

L1の習得状況が進めば、もっと増やしてもいいかもしれません。

SNSの投稿の中には「ほぼ1日英語で過ごす」「家庭内で留学したような環境を作る」

など、日本人の家庭内で英語イマーシブ(英語のみ)な環境をつくることをオススメしている人がいます。

こちらも良くありません。

お子さんには母国語で安心して自分を表現したり、気持ちを伝える環境が必要です。

日本国内ではL1で自己表現をできる中でL2を身につけていく必要があります。

番外編 英語をやりすぎると日本語の発音がおかしくなる?

こんな投稿を見かけました。「英語学習を始め、フォニックスを習い始めたところ日本語の母音の発音が英語に近くなった、気をつけましょう!」

という内容です。これは絶対にあり得ません。今まで数千人の子供達を見てきて、こんなことは一度も起こったことがありません。

可能性としては、

  • 初めて学ぶ単語
  • カタカナ単語

この条件が重なると、英語の母音に引っ張られる可能性はあります。
(例えば、初めて「イマーシブ」というカタカナ単語を使う際、英語のimmersiveの発音に引っ張られる可能性は大いにあります)

そもそもフォニックスは英単語の綴りを見て読むための学習方法です。日本語の単語を見てフォニックスに沿った発音が出てしまうのはおかしい話です。日本語の母音の置き換えなど起こりません。

バイリンガル教育の落とし穴

最も注意すべき問題は、行き過ぎた「おうち英語」からL1とL2の両方が中途半端になってしまうことです。これは主に、L1の発達段階でL1の学習を中断し、L2のみの環境(イマーシブ)に移行した場合に起こりやすい現象です。

上で挙げたような「いき過ぎたおうち英語」を導入してしまうと起こる可能性があります。

SNS上には「子供英語アドバイザー」「おうち英語専門家」などの自称プロフェッショナルの方が多くいることに驚きました。彼らのアドバイスに目を通すと、残念ながら効果があるか疑わしいアドバイスも散見されます。

Innocence Plusの方針

子供たちは非常に忙しく、英語だけに時間を投入する必要はないと思います。

Kids〜小学生は、1日10分の英語学習で充分です。Innocence Plusからの宿題と絵本を親子で読むぐらいで充分です。

まずは簡単な英語を読み、動画や本などの楽しいコンテンツを英語で楽しめるレベルに到達することが重要だと考えています。これが英語学習のモチベーションへの第一歩です。
SNSで話題になるような「小学生で英検1級取得」などは目指す必要はありません。

まずは、お家で必要なのは「宿題や音読などの学習の呼びかけ」「励まし」です。引き続きご協力をお願いします。

英語学習のモチベーションのきっかけ作りとして、短期での海外体験なども効果的です。フィリピン、ダバオ市での親子留学の提供を始めました。私が運営する現地の子向けのスクールに一緒に滞在していただくことで、他の会社の半額近くで子供専用のプログラムを体験できます。子供同士が英語で触れ合う環境も他社にはない特徴です。